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魔女と魔法図書館

ロゴス渋谷店 リブロ渋谷店

渋谷は人が多いから嫌いという人は多い。確かに人は多いが、中心から離れれば多少は少なくなってくる。「ここまでが渋谷の中心地!」というのを決めるとすれば、渋谷パルコpart1は、その境目となるだろう。

その渋谷パルコpart1の地下1Fに、ロゴス(LOGOS)とリブロ(LIBRO)という二つの本屋が入っている。同じ会社の別系列のショップだ。ロゴスはアートやデザインを中心とした洋書、リブロは和書全般を扱っている。

私は店内のエスカレーターではなく、オルガン坂側の階段から下りることが多いので、ロゴスから入ることとなる。

本屋にもいろいろあるが、入り口から海外のアート本が並んでいる本屋はあまりな。なかなか新鮮な体験だ。写真集などの他に、洋雑誌も置いている。見ているだけで楽しいのだが、はたして売れているのだろうか。

余計な心配をしつつ店内を横切ると、いつのまにかリブロに入っている。リブロのアートコーナーが隣接しているので、利用者はほとんど気がつかない。違いは洋書か和書かというだけだ。アニメや美少女系の本が置いてあるのは、わざとやっているのだろうか。

アートからデザイン、建築、ビジネス、文学へと棚が並んでおり、利用者の動線を意識した作りとなっている。なかなか居心地は良いのだが、渋谷にはたくさん本屋があるため、あえてこの店を選ぶ理由と言われると、ちょっと弱い。

他の書店に比べれば空いているので、ゆっくりとできるのはいいかもしれない。変な本が見つかることもよくある。お買い物気分のまま立ち寄れる本屋と言えるだろう。

蔵書数:不明
魔法図書館度:☆☆☆

住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコpart1 B1F
地図

ロゴス渋谷店
リブロ渋谷店
渋谷PARCO

渋谷区立 富ヶ谷図書館

私はよく道に迷う。方向音痴のくせに、ロクに準備もせずに、なんとかなるだろうと目的地に向かうせいだ。そういう訳で迷子には慣れているのだが、今回はかなり参った。問題は地図ではなく、住所を頼りにして向かったからだ。番地なんて飾りです。方向音痴にはそれがわからんのです。

実際には、小田急線 代々木八幡、千代田線 代々木公園から徒歩3分と、駅からかなり近い。普通は迷わないだろう。渋谷区立富ヶ谷小学校のプール下という、ちょっと変わった場所にある。入り口は小学校とは別なので、誰でも利用可能だ。夏に訪れたことはないのだが、子どもたちの声が響くのだろうか。

館内は1フロアで、結構狭い。その上、児童書コーナーがかなりのスペースを取っている。しかし、一般書から専門書までバランス良く揃っており、狭さを感じさせない。目立った特徴はないのだが、手入れが行き届いており、気持ちが良い。

また、気のせいかもしれないが、他の図書館と微妙に選書が異なる気がする。小さな図書館の割には、私が読みたくなるような本が結構置いてあるのだ。本との出会いには様々な要因があるので、やはり気のせいかもしれない。

そういう訳で、個人的には、苦労してたどり着いた結果、面白い本が見つかったということで、印象に残っている図書館だ。

蔵書数:55,000冊
魔法図書館度:★☆☆

住所:東京都渋谷区上原1-46-2
地図

渋谷区立 富ヶ谷図書館

魔導書 ソロモン王の鍵 護符魔術と72人の悪魔召喚術

願うがよい。あなたが望むものを与えよう。

そう言われたとしたら、あなたは何を願うだろうか?

ソロモンは「知恵」を望んだ。ソロモンはダビデの息子で、古代イスラエルの王だ(紀元前950年頃在位)。名君として名を馳せ、イスラエル最盛期を築いたとされる。

また、伝説の魔術師としてみられることもある。ソロモンの偉業の一つは、エルサレム神殿を建築したことだ。ソロモンは神から神殿を7年で完成させるように言われていた。しかし現実的に不可能である。困ったソロモンは神に祈った。すると大天使ミカエルが現れ、指輪を差し出した。この指輪は天使や悪魔を使役できるものだと言う。ソロモンは指輪の力によって悪魔を従え、神殿を完成させた。

そういった伝説から、ソロモンの名を冠した魔導書が多数執筆された。多くは中世ヨーロッパに書かれたもので、ソロモン本人が書いたと言う訳ではない。書名に有名人の名前をつけるのが当時の流行りだったようだ。そんな中でも特に有名なのが、『ソロモンの鍵』 と呼ばれる2冊の魔導書だ。

ちょっと分かりにくいのでリストにしよう。

  • 『ソロモンの大いなる鍵 The key of Solomon the king』 : 魔術師マグレガー・メイザースが大英博物館に保管されていたソロモンに関する古書を再編集したもの
  • 『ソロモンの小さな鍵 Lesser Key of Solomon the King』 または 『レメゲトン Lemegeton』 : 魔術師アレイスター・クロウリーによって再発見、翻訳された悪魔や精霊について書かれた本
    • 『ゲーティア Goetia』 : レメゲトンの第一章。ソロモン王が使役したと言う72柱の悪魔について書かれている

前置きがながくなった。本書 『魔導書 ソロモン王の鍵 護符魔術と72人の悪魔召喚術』 は、上記2冊の魔導書からエッセンスを抽出し、かつ著者によってアレンジされた本だ。特徴は、今すぐ魔術が使えるということだ。面倒な箇所は必要ないと切り捨て、現代の日本でも行えるように簡略化されている。

まず近代魔術の理論に始まり、訓練方法、そして実践にいたるまで一通りのことが書かれている。つまり悪魔を召喚して、使役することができるようになる。そのために必要な魔法円まで付属している。

そんなに簡単に魔術を使える訳ないと思われるかもしれない。著者によればこうだ。魔術とは、意識に変化をもたらす技術のことだ。意識を特別な状態に変化させ、無意識をコントロールすることによりエネルギーを引き出す。悪魔を召喚すると言っても、実際に出てくるわけではない。悪魔は自分自身の無意識の中にあるエネルギーの象徴だ。魔法円や護符、祈祷などは、制御しやすくするための道具にすぎない。

ビジネス書にあるような「思考は現実化する」とか「願いは叶う」などと、言っていることは一緒だ。それを効率的に引き起こす手法が魔術なのだ。

純粋な技術なので、上手い下手はある。才能もあるだろうし、上達するには修練が必要だ。しかし第一歩を踏み出すことは今でもできるのだ。

解説は少なく、付属の魔法円は残念なシロモノだが、最初から最後まで一通り用意されているという点は評価したい。これであなたもへっぽこ魔術師だ。

さて、あなたは悪魔に何を願う?

  • 第一部 歴史篇
    • ソロモン王の書とはなにか
  • 第二部 実践篇
    • 第一章 魔術のメカニズム
    • 第二章 魔術の基本訓練 ― 呼吸法と視覚化
    • 第三章 ソロモン王の大きな鍵
      • 土星の護符(1~7)
      • 木星の護符(1~7)
      • 火星の護符(1~7)
      • 太陽の護符(1~7)
      • 金星の護符(1~5)
      • 水星の護符(1~5)
      • 月の護符(1~6)
    • 第四章 ソロモン王の小さな鍵
      • バエル
      • アガレス
      • バァッサーゴ
      • サミジーナ
      • マルバス
      • ブァレフォール
      • アモン
      • バルバトス
      • パイモン
      • ブエル
      • グイソン
      • シトリー
      • ベレス
      • レラージュ
      • エリゴス
      • ゼパール
      • ボーティス
      • バシン
      • サロス
      • プルソン
      • マラクス
      • イポス
      • アイム
      • ナベリウス
      • グラーシャ・ラボラス
      • ブーネ
      • ロノウェ
      • ベリス
      • アスタロス
      • フォルネウス
      • フォラス
      • アスモダイ
      • ガープ
      • フルフル
      • マルコシアス
      • ストラス
      • フェネクス
      • ハルファス
      • マルファス
      • ラウム
      • フォカロル
      • ヴェパール
      • サブノック
      • シャックス
      • ヴィネー
      • ビフロン
      • ウヴァル
      • ハアゲンティ
      • クローセル
      • フルカス
      • バラム
      • アロセス
      • カミオ
      • ムルムル
      • オロバス
      • グレモリー
      • オセー
      • アミー
      • オリアクス
      • ヴァプラ
      • ザガン
      • ヴォラク
      • アンドラス
      • ハウレス
      • アンドレアルフス
      • キメジェス
      • アムドゥシアス
      • ベリアル
      • デカラビア
      • セエレ
      • ダンタリオン
      • オンドロマリウス
  • 終わりに
  • 参考文献


魔導書(グリモワール) ソロモン王の鍵―護符魔術と72人の悪魔召喚術

The key of Solomon the king

踊る東大助教授が教えてくれた ハワイとフラの歴史物語

フラは手話だという。動きの一つ一つに意味がある。フラは文学だという。ハワイには長い間文字がなく、口承とフラによって物語を伝えてきた。フラが言葉以上のものを伝えるのであれば、言葉でフラを伝えることは可能なのだろうか?

そもそも私がハワイの魔術的側面に興味を持ったのは、10年以上前に偶然フラ・カヒコ(古典フラ)を見たことがきっかけだ。踊りが始まった瞬間、私は今まで持っていたハワイの知識が全て間違っていることを理解した。そこには「神」がいて「魔術」があった。その踊りはどう見ても神に捧げる踊りだったし、何百年と踊り継がれてきたであろうことは容易に想像できた。

……と、言葉で語ったところで伝わらないのではないかと思う。動画を見ていただきたい。

『踊る東大助教授が教えてくれた ハワイとフラの歴史物語』 は、西洋文化が入ってきて以来ハワイ社会とフラがどう変化してきたかを、筆者の経験を混じえながら語った本だ。

簡単に言うと次のような流れになる。

  1. 宣教師がフラを禁止する
  2. 西洋文化と融合することでフラを存続させる
  3. 観光客向けのショーダンスが広まる
  4. ハワイ文化復興運動により、フラ・アウアナ(現代フラ)とフラ・カヒコ(古典フラ)という括りができ、フラ・カヒコに注目が集まる
  5. フラ・カヒコの更なる理解、再解釈が進められている ← イマココ!

エッセイをまとめ直した本なので、一章一章がほどよい長さで調度良い。ただハワイの歴史について体系的にまとまっている訳ではない。観光ガイドに近いかもしれない。どちらかと言うと、ページの合間に書かれているコラムの方が面白い。ブログにしたら人気が出そうだ。

冒頭に書いたように、フラを文章で伝えることは極めて難しい。この本を読んだところで、フラを理解できるとは思えない。著者が言うように、見るだけでは足りず、実際に「やってみる」ことが必要なのだ。

しかしフラに興味がない人はこの本を手にすることはないだろう。10年前の私のように「え、フラって何?」と思った人への入門書としては最適だ。

  • フラを創る人々
    • 第1章 愛の歌「アロハ・オエ」 ― リディア・リリウオカラニ
    • 第2章 「フラこそがハワイの文学」 ― ナサニエル・エマソン
    • 第3章 「フラとはハワイであり、ハワイとはフラ」 ― 伝説のクムフラ マイキ・アイウ・レイク
    • 第4章 「ラブリー・フラ・ハンズ」 ― アレックス・アンダーソンとハパ・ハオレ
  • フラをめぐる歴史
    • 第5章 フラ・カヒコという伝統
    • 第6章 5月1日 メーデーはレイ・デー
    • 第7章 メリー・モナーク・フェスティバル
    • 第8章 ハワイのカウボーイ パニオロ
  • フラを創る社会
    • 第9章 ハワイの魅力の宝庫 ビショップ・ミュージアム
    • 第10章 ハワイの伝統を教える教育機関 ハワイ大学
    • 第12章 ハワイアンの起原と太平洋の文化
  • あとがき
  • 参考文献&おすすめ文献
  • ゆうじん先生の面白コラム
    • フラはハワイのフォークダンス?!
    • ネイティヴ・ブックスでハワイ探し
    • お気に入りフラスポット ~ハレクラニのカノエ・ミラー~
    • ハワイの神殿、ヘイアウ
    • アロハシャツ
    • ハワイ島のコナコーヒー
    • フラを踊る人
    • ハワイアン・アート
    • ビショップ・ミュージアムでのレイ作り
    • ぼくのフラ体験
    • マウナケア山頂から見る満天の星


ハワイとフラの歴史物語―踊る東大助教授が教えてくれた (素敵なフラスタイル選書)

東京大学大学院 矢口祐人研究室

ホ・オポノポノ 奇蹟の原点 カフナの秘法

最近、ハワイの魔術に興味がありいろいろと調べているのだが、微妙にブームのようで、新刊がいくつか出版されている。しかしほとんどが、「スピリチュアル」「癒し」「ヒーリング」「自己実現」「願望達成」といったキーワードで表現されるような内容で、私が求めているものとちょっと違うのだ。そんな中、本書は求めるものに近そうだと手にとってみた。

『ホ・オポノポノ 奇蹟の原点 カフナの秘法』 はハワイの呪術師(カフナ)の秘儀(フナ)を解説した本だ。

私は「ホ・オポノポノ」も「カフナ」もまったく知らない。その状態で訳者まえがきを読んだ時、若干混乱してしまった。原書 『Secret Science Behind Miracles, Unveiling the Huna Tradition of the Ancient Polynesians』 がマックス・フリーダム・ロングによって書かれたのは1948年のことだ。この研究に基づき、1970年代後半にオサ・ウィンゴとシメオナによって開発されたのが「ホ・オポノポノ」だ。つまりホ・オポノポノの原点だと言っているだけであって、ホ・オポノポノを解説している訳ではない。おそらくマーケティング上の理由で出版社がつけたタイトルなのだろう。私はホ・オポノポノのことを知らないのでどちらでもいいのだが、混乱する人は多そうだ。

また、本書は基礎篇しか翻訳していない。内容は簡潔で分かりやすいのだが、もう少し量が欲しいところだ。1948年という時代もポイントだ。フロイトの「潜在意識」というキーワードがホットな時代だったのだろうか。著者のマックス・フリーダム・ロングは心理学を修めてはいるが、今の心理学者であれば別の言葉で表現するかもしれない。

著者の説が正しいかどうかは別として、「フナ」の理論が簡潔に整理されている。まるで漫画 『HUNTERxHUNTER』 の「念」のようだ。

著者は三つの霊と、三つの生命力(マナ)と、三つの影体でフナを説明している。表にまとめると、次のようになる。

潜在意識、ロウセルフ、ウニヒピリ 意識、ミドルセルフ、ウハネ 超意識、ハイセルフ、アウマクア
低い生命力、マナ 中の生命力、マナマナ 高い電圧の生命力、マナロア
低い影体、キノアカ 中の影体、キノアカ 高い影体、キノアカ

これに基づき、例えばテレパシーは、ロウセルフの影体をアメーバの様に伸ばして相手に接続し、その上をマナが流れ、情報を読み取る、予知はハイセルフからロウセルフ経由でミドルセルフにもたらされる、瞬間治療はハイセルフのマナロアによって物質を分解し、ロウセルフの影体に流し込み再構成する、などと解説される。

ハイセルフは未来を知っている。未来を知ることで、未来を変えることができる。この点が冒頭の「自己実現」や「願望達成」につながっているようだ。

読みやすい本ではあるが、原書が古いこともあり、少し物足りない。訳者あとがきによると、応用編も出版されるようなので、そちらにも期待したい。

訳者まえがき ホ・オポノポノの源流「カフナ」の癒しと幸せの教え
序章 よみがえるハワイ・カフナ族の秘密(フナ) 世界を一変させる”奇跡の叡智”の公開
第1章 溶岩流渡り 超常的行為を可能にする呪術のパワー
第2章 呪術の力はどこから来るのか 魔術と心霊現象を科学的に検証していく
第3章 呪いの術「死の祈り」 霊に働きかける不思議なメカニズム
第4章 カフナの霊魂学 カフナ心理学から多重人格を解明する
第5章 目に見えない物質 テレパシーなど魔術の鍵となる影体紐とは何か
第6章 過去と未来の透視 時空を超えた特殊な状態はこうして起こす
第7章 マインド・リーディング 潜在意識・影体紐・生命電流を駆使した霊能力
第8章 未来を変える秘術 未来づくりを左右するハイセルフと念対の仕組み
第9章 未来を予知する ハイセルフの導きでいかに愛・奉仕の法則へシフトするか
第10章 瞬間的治癒の奇跡 究極の医療!細胞をエクトプラズム化して元の状態に戻す
第11章 死者蘇生の秘儀 復活・物質化現象は電気的パワーが鍵を握る
コラム カフナ・ヒーリングを実践しましょう マナを過充電して癒しに役立てる方法
訳者あとがき


ホ・オポノポノ奇蹟の原点 カフナの秘法 (超★スピ)

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