Home > 魔法書

魔法書 Archive

魔導書 ソロモン王の鍵 護符魔術と72人の悪魔召喚術

願うがよい。あなたが望むものを与えよう。

そう言われたとしたら、あなたは何を願うだろうか?

ソロモンは「知恵」を望んだ。ソロモンはダビデの息子で、古代イスラエルの王だ(紀元前950年頃在位)。名君として名を馳せ、イスラエル最盛期を築いたとされる。

また、伝説の魔術師としてみられることもある。ソロモンの偉業の一つは、エルサレム神殿を建築したことだ。ソロモンは神から神殿を7年で完成させるように言われていた。しかし現実的に不可能である。困ったソロモンは神に祈った。すると大天使ミカエルが現れ、指輪を差し出した。この指輪は天使や悪魔を使役できるものだと言う。ソロモンは指輪の力によって悪魔を従え、神殿を完成させた。

そういった伝説から、ソロモンの名を冠した魔導書が多数執筆された。多くは中世ヨーロッパに書かれたもので、ソロモン本人が書いたと言う訳ではない。書名に有名人の名前をつけるのが当時の流行りだったようだ。そんな中でも特に有名なのが、『ソロモンの鍵』 と呼ばれる2冊の魔導書だ。

ちょっと分かりにくいのでリストにしよう。

  • 『ソロモンの大いなる鍵 The key of Solomon the king』 : 魔術師マグレガー・メイザースが大英博物館に保管されていたソロモンに関する古書を再編集したもの
  • 『ソロモンの小さな鍵 Lesser Key of Solomon the King』 または 『レメゲトン Lemegeton』 : 魔術師アレイスター・クロウリーによって再発見、翻訳された悪魔や精霊について書かれた本
    • 『ゲーティア Goetia』 : レメゲトンの第一章。ソロモン王が使役したと言う72柱の悪魔について書かれている

前置きがながくなった。本書 『魔導書 ソロモン王の鍵 護符魔術と72人の悪魔召喚術』 は、上記2冊の魔導書からエッセンスを抽出し、かつ著者によってアレンジされた本だ。特徴は、今すぐ魔術が使えるということだ。面倒な箇所は必要ないと切り捨て、現代の日本でも行えるように簡略化されている。

まず近代魔術の理論に始まり、訓練方法、そして実践にいたるまで一通りのことが書かれている。つまり悪魔を召喚して、使役することができるようになる。そのために必要な魔法円まで付属している。

そんなに簡単に魔術を使える訳ないと思われるかもしれない。著者によればこうだ。魔術とは、意識に変化をもたらす技術のことだ。意識を特別な状態に変化させ、無意識をコントロールすることによりエネルギーを引き出す。悪魔を召喚すると言っても、実際に出てくるわけではない。悪魔は自分自身の無意識の中にあるエネルギーの象徴だ。魔法円や護符、祈祷などは、制御しやすくするための道具にすぎない。

ビジネス書にあるような「思考は現実化する」とか「願いは叶う」などと、言っていることは一緒だ。それを効率的に引き起こす手法が魔術なのだ。

純粋な技術なので、上手い下手はある。才能もあるだろうし、上達するには修練が必要だ。しかし第一歩を踏み出すことは今でもできるのだ。

解説は少なく、付属の魔法円は残念なシロモノだが、最初から最後まで一通り用意されているという点は評価したい。これであなたもへっぽこ魔術師だ。

さて、あなたは悪魔に何を願う?

  • 第一部 歴史篇
    • ソロモン王の書とはなにか
  • 第二部 実践篇
    • 第一章 魔術のメカニズム
    • 第二章 魔術の基本訓練 ― 呼吸法と視覚化
    • 第三章 ソロモン王の大きな鍵
      • 土星の護符(1~7)
      • 木星の護符(1~7)
      • 火星の護符(1~7)
      • 太陽の護符(1~7)
      • 金星の護符(1~5)
      • 水星の護符(1~5)
      • 月の護符(1~6)
    • 第四章 ソロモン王の小さな鍵
      • バエル
      • アガレス
      • バァッサーゴ
      • サミジーナ
      • マルバス
      • ブァレフォール
      • アモン
      • バルバトス
      • パイモン
      • ブエル
      • グイソン
      • シトリー
      • ベレス
      • レラージュ
      • エリゴス
      • ゼパール
      • ボーティス
      • バシン
      • サロス
      • プルソン
      • マラクス
      • イポス
      • アイム
      • ナベリウス
      • グラーシャ・ラボラス
      • ブーネ
      • ロノウェ
      • ベリス
      • アスタロス
      • フォルネウス
      • フォラス
      • アスモダイ
      • ガープ
      • フルフル
      • マルコシアス
      • ストラス
      • フェネクス
      • ハルファス
      • マルファス
      • ラウム
      • フォカロル
      • ヴェパール
      • サブノック
      • シャックス
      • ヴィネー
      • ビフロン
      • ウヴァル
      • ハアゲンティ
      • クローセル
      • フルカス
      • バラム
      • アロセス
      • カミオ
      • ムルムル
      • オロバス
      • グレモリー
      • オセー
      • アミー
      • オリアクス
      • ヴァプラ
      • ザガン
      • ヴォラク
      • アンドラス
      • ハウレス
      • アンドレアルフス
      • キメジェス
      • アムドゥシアス
      • ベリアル
      • デカラビア
      • セエレ
      • ダンタリオン
      • オンドロマリウス
  • 終わりに
  • 参考文献


魔導書(グリモワール) ソロモン王の鍵―護符魔術と72人の悪魔召喚術

The key of Solomon the king

踊る東大助教授が教えてくれた ハワイとフラの歴史物語

フラは手話だという。動きの一つ一つに意味がある。フラは文学だという。ハワイには長い間文字がなく、口承とフラによって物語を伝えてきた。フラが言葉以上のものを伝えるのであれば、言葉でフラを伝えることは可能なのだろうか?

そもそも私がハワイの魔術的側面に興味を持ったのは、10年以上前に偶然フラ・カヒコ(古典フラ)を見たことがきっかけだ。踊りが始まった瞬間、私は今まで持っていたハワイの知識が全て間違っていることを理解した。そこには「神」がいて「魔術」があった。その踊りはどう見ても神に捧げる踊りだったし、何百年と踊り継がれてきたであろうことは容易に想像できた。

……と、言葉で語ったところで伝わらないのではないかと思う。動画を見ていただきたい。

『踊る東大助教授が教えてくれた ハワイとフラの歴史物語』 は、西洋文化が入ってきて以来ハワイ社会とフラがどう変化してきたかを、筆者の経験を混じえながら語った本だ。

簡単に言うと次のような流れになる。

  1. 宣教師がフラを禁止する
  2. 西洋文化と融合することでフラを存続させる
  3. 観光客向けのショーダンスが広まる
  4. ハワイ文化復興運動により、フラ・アウアナ(現代フラ)とフラ・カヒコ(古典フラ)という括りができ、フラ・カヒコに注目が集まる
  5. フラ・カヒコの更なる理解、再解釈が進められている ← イマココ!

エッセイをまとめ直した本なので、一章一章がほどよい長さで調度良い。ただハワイの歴史について体系的にまとまっている訳ではない。観光ガイドに近いかもしれない。どちらかと言うと、ページの合間に書かれているコラムの方が面白い。ブログにしたら人気が出そうだ。

冒頭に書いたように、フラを文章で伝えることは極めて難しい。この本を読んだところで、フラを理解できるとは思えない。著者が言うように、見るだけでは足りず、実際に「やってみる」ことが必要なのだ。

しかしフラに興味がない人はこの本を手にすることはないだろう。10年前の私のように「え、フラって何?」と思った人への入門書としては最適だ。

  • フラを創る人々
    • 第1章 愛の歌「アロハ・オエ」 ― リディア・リリウオカラニ
    • 第2章 「フラこそがハワイの文学」 ― ナサニエル・エマソン
    • 第3章 「フラとはハワイであり、ハワイとはフラ」 ― 伝説のクムフラ マイキ・アイウ・レイク
    • 第4章 「ラブリー・フラ・ハンズ」 ― アレックス・アンダーソンとハパ・ハオレ
  • フラをめぐる歴史
    • 第5章 フラ・カヒコという伝統
    • 第6章 5月1日 メーデーはレイ・デー
    • 第7章 メリー・モナーク・フェスティバル
    • 第8章 ハワイのカウボーイ パニオロ
  • フラを創る社会
    • 第9章 ハワイの魅力の宝庫 ビショップ・ミュージアム
    • 第10章 ハワイの伝統を教える教育機関 ハワイ大学
    • 第12章 ハワイアンの起原と太平洋の文化
  • あとがき
  • 参考文献&おすすめ文献
  • ゆうじん先生の面白コラム
    • フラはハワイのフォークダンス?!
    • ネイティヴ・ブックスでハワイ探し
    • お気に入りフラスポット ~ハレクラニのカノエ・ミラー~
    • ハワイの神殿、ヘイアウ
    • アロハシャツ
    • ハワイ島のコナコーヒー
    • フラを踊る人
    • ハワイアン・アート
    • ビショップ・ミュージアムでのレイ作り
    • ぼくのフラ体験
    • マウナケア山頂から見る満天の星


ハワイとフラの歴史物語―踊る東大助教授が教えてくれた (素敵なフラスタイル選書)

東京大学大学院 矢口祐人研究室

ホ・オポノポノ 奇蹟の原点 カフナの秘法

最近、ハワイの魔術に興味がありいろいろと調べているのだが、微妙にブームのようで、新刊がいくつか出版されている。しかしほとんどが、「スピリチュアル」「癒し」「ヒーリング」「自己実現」「願望達成」といったキーワードで表現されるような内容で、私が求めているものとちょっと違うのだ。そんな中、本書は求めるものに近そうだと手にとってみた。

『ホ・オポノポノ 奇蹟の原点 カフナの秘法』 はハワイの呪術師(カフナ)の秘儀(フナ)を解説した本だ。

私は「ホ・オポノポノ」も「カフナ」もまったく知らない。その状態で訳者まえがきを読んだ時、若干混乱してしまった。原書 『Secret Science Behind Miracles, Unveiling the Huna Tradition of the Ancient Polynesians』 がマックス・フリーダム・ロングによって書かれたのは1948年のことだ。この研究に基づき、1970年代後半にオサ・ウィンゴとシメオナによって開発されたのが「ホ・オポノポノ」だ。つまりホ・オポノポノの原点だと言っているだけであって、ホ・オポノポノを解説している訳ではない。おそらくマーケティング上の理由で出版社がつけたタイトルなのだろう。私はホ・オポノポノのことを知らないのでどちらでもいいのだが、混乱する人は多そうだ。

また、本書は基礎篇しか翻訳していない。内容は簡潔で分かりやすいのだが、もう少し量が欲しいところだ。1948年という時代もポイントだ。フロイトの「潜在意識」というキーワードがホットな時代だったのだろうか。著者のマックス・フリーダム・ロングは心理学を修めてはいるが、今の心理学者であれば別の言葉で表現するかもしれない。

著者の説が正しいかどうかは別として、「フナ」の理論が簡潔に整理されている。まるで漫画 『HUNTERxHUNTER』 の「念」のようだ。

著者は三つの霊と、三つの生命力(マナ)と、三つの影体でフナを説明している。表にまとめると、次のようになる。

潜在意識、ロウセルフ、ウニヒピリ 意識、ミドルセルフ、ウハネ 超意識、ハイセルフ、アウマクア
低い生命力、マナ 中の生命力、マナマナ 高い電圧の生命力、マナロア
低い影体、キノアカ 中の影体、キノアカ 高い影体、キノアカ

これに基づき、例えばテレパシーは、ロウセルフの影体をアメーバの様に伸ばして相手に接続し、その上をマナが流れ、情報を読み取る、予知はハイセルフからロウセルフ経由でミドルセルフにもたらされる、瞬間治療はハイセルフのマナロアによって物質を分解し、ロウセルフの影体に流し込み再構成する、などと解説される。

ハイセルフは未来を知っている。未来を知ることで、未来を変えることができる。この点が冒頭の「自己実現」や「願望達成」につながっているようだ。

読みやすい本ではあるが、原書が古いこともあり、少し物足りない。訳者あとがきによると、応用編も出版されるようなので、そちらにも期待したい。

訳者まえがき ホ・オポノポノの源流「カフナ」の癒しと幸せの教え
序章 よみがえるハワイ・カフナ族の秘密(フナ) 世界を一変させる”奇跡の叡智”の公開
第1章 溶岩流渡り 超常的行為を可能にする呪術のパワー
第2章 呪術の力はどこから来るのか 魔術と心霊現象を科学的に検証していく
第3章 呪いの術「死の祈り」 霊に働きかける不思議なメカニズム
第4章 カフナの霊魂学 カフナ心理学から多重人格を解明する
第5章 目に見えない物質 テレパシーなど魔術の鍵となる影体紐とは何か
第6章 過去と未来の透視 時空を超えた特殊な状態はこうして起こす
第7章 マインド・リーディング 潜在意識・影体紐・生命電流を駆使した霊能力
第8章 未来を変える秘術 未来づくりを左右するハイセルフと念対の仕組み
第9章 未来を予知する ハイセルフの導きでいかに愛・奉仕の法則へシフトするか
第10章 瞬間的治癒の奇跡 究極の医療!細胞をエクトプラズム化して元の状態に戻す
第11章 死者蘇生の秘儀 復活・物質化現象は電気的パワーが鍵を握る
コラム カフナ・ヒーリングを実践しましょう マナを過充電して癒しに役立てる方法
訳者あとがき


ホ・オポノポノ奇蹟の原点 カフナの秘法 (超★スピ)

中国の禁書

中国のネット検閲がよく話題になる。現代の言論統制に他ならないが、過去にはどのような規制があったのだろうか。

『中国の禁書』 は、紀元前213年の焚書坑儒に始まり、1912年に滅亡した清王朝にいたるまで、中国で行われた禁書政策を解説した本である。禁書は権力者の稚拙な発想によって始まり、手法はどんどん複雑化していく。訳者によれば 『禁書進化論』 というべき内容となっている。

原書は

  • 中国禁書簡史 中国禁書の歴史
  • 中国禁書解題 主要な禁書の概要、二百二十
  • 中国歴代禁書目録 七千におよぶ禁書リスト

の三部からなる大作である。しかし訳書では「中国禁書簡史」の一部が抜粋されているだけである。その一部であっても内容が濃い。基本的には史実が記載されているだけで、禁書を批判しているわけではないのだが、著者陣の激しい想いが伝わってくる。

私は「中国禁書解題」や「中国歴代禁書目録」の内容を期待してこの本を手にとったので、そういう意味では少し不満ではあるが、著者と、中国という国のエネルギーに圧倒されてしまった。

私は中国史に疎く、まだ内容を受け止めきれていない。しかし本好きならば、本書と真剣に向かい合う必要があるのだろう。なにしろ禁書政策は現在進行形で進化しているのだ。そして日本も他人事ではない。

  • 訳者前書き
  • 主編者前言
  • 中国禁書簡史序言
  • 第一章 稚拙な残酷さ 中国史上初、二回の禁書事件
    • 春秋戦国から秦代の素描
    • 1 二千年前のニューアイデア
    • 2 韓非の禁書理論
    • 3 始皇帝の焚書坑儒
    • 4 根源は文化鞭tに
  • 第二章 北方の暴風 漢から唐、五代の禁書
    • 漢代から唐、五代までの素描
    • 1 放尿皇帝から開明策へ
    • 2 愛憎深い予言、天文書
    • 3 ターゲットは老荘に
    • 4 仏教の受難
    • 5 巻き添えにあった道教
    • 6 隋朝、国土統一で殲緯逐滅
    • 7 日月火……カレンダーまで厳禁
    • 8 五代の後周の禁書
    • 9 ソフト対応の南方諸王朝
  • 第三章 文治の陰影 南北宋朝の禁書
    • 宋代の素描
    • 1 初代皇帝の疑惑の死
    • 2 ペレストロイカ官僚の異論封圧
    • 3 ネコの目行政は禁書にも
    • 4 流亡政策のメンツ繕いで歴史書退治
    • 5 名門の面汚しと武将の気骨
    • 6 大量出版時代の憂愁
    • 7 宋朝最後の禁書「江湖集」
  • 第四章 意外に鷹揚だった元朝 異民族支配が幸い?
    • 元代の素描
    • 1 宗教論争に振り回された禁書
    • 2 迷信狩りにも底の浅さ
    • 3 仏僧の野望、打ち砕けず
    • 4 悲しき逆説
  • 第五章 専制ますます強まる 漢民族復権の明朝
    • 明代の素描
    • 1 流浪僧皇帝のインテリ憎悪
    • 2 クーデターで即位 永楽帝の影
    • 3 小説ブームに危機感
    • 4 受験アンチョコ本も禁止
    • 5 異端、陽明学の驚異
    • 6 追従者の悲劇
    • 7 派閥抗争の余波
    • 8 邪教利用の因果応報
    • 9 王朝断末魔に「水滸伝」の禁
  • 第六章 残酷なる報酬 満洲民族の清王朝
    • 清代の素描
    • 1 一冊で刑死千人 康熙帝の<文字の獄>
    • 2 政治音痴の歴史学者
    • 3 帝権確立に力点 雍正帝
    • 4 気のふれた者も許さず 乾隆帝
    • 5 「四庫全書」の舞台裏
    • 6 小説、戯曲の弾圧
    • 7 禁書で止められぬ宗教エネルギー
    • 8 キリスト教との衝突
    • 9 流入する新思潮、そして
    • 10 日本関連も禁書に
    • 11 革命の拠点、「蘇報」
    • 12 租界に及ばぬ王朝の威光
    • 13 王朝絶えるとも、禁書は……
  • 元代の禁書 (訳者後書きにかえて)
  • 中国略史年表
  • 中国歴史地図

中国の禁書 (新潮選書)

日本人の禁忌

外国人から見ると、日本はマナーは多いが、禁忌(タブー)は少ない国らしい。では禁忌とは何だろうか。

禁忌とは「してはいけないこと」である。著者は「してはいけないこと」を、「犯罪」「道徳」「礼儀」「戒律」、そして「禁忌」の5つに分類している。では禁忌はなぜしてはいけないのだろうか。また、どのような禁忌があるのだろうか。『日本人の禁忌』 はそのような疑問に答える本だ。

分かりやすい文章で書かれており、とても読みやすい。200P弱の本であるが、すぐに読み通すことができるだろう。

分かりやすい反面、物足りなくもある。「日本にはこういう禁忌があります。それはこういう理由からでしょう。」という事例がたくさん並べられているだけだ。禁忌を種類別に紹介するのではなく、禁忌とは何かについて、著者の考えをもっと披露して欲しかった。

悪くはないのだが、ちょっと惜しい本である。外国人が書いた『日本人の禁忌』という本があれば、もっと面白いのかもしれない。

  • 監修のことば
  • 第一章 なぜ「してはいけない」のか
    • 一、最初の禁忌破り
      • 人類の出現とともに
      • 琉球の神話
    • 二、根源の禁忌、性
      • 近親相姦の禁止
      • 男女の禁忌
    • 三、死と禁忌
      • 見てはならない
      • 近代に伝わる「喪屋」
    • 四、呪術と禁忌
      • 「死」や「苦」は感染する
      • 冒してはならない存在
    • 五、宗教と禁忌
      • 霊的存在
      • 自然を恐れる
      • 戒律
    • 六、聖なるものと俗なるもの
      • 接触してはいけない
      • 鳥居の注連縄
      • 敷居が高い
      • 女人禁制
    • 七、各地に伝わる民間伝承の禁忌
      • 食べてはいけない
      • 正月にモチを食べない
      • 家例の禁忌
  • 第二章 日本史の中の禁忌を読み解く
    • 一、禁忌という言葉の歴史
      • タブーと禁忌
      • 「忌む」と「斎む」
    • 二、古代の禁忌
      • イザナギとイザナミ
      • 死穢を忌み嫌う
    • 三、平安貴族の禁忌
      • 寝殿造りのなかの神聖な部屋
      • 『竹取物語』『源氏物語』の塗籠
      • 「方違え」「方忌み」
      • 鬼門
      • 南西は裏鬼門
      • 結界が張りめぐらされた平安京
    • 四、中世武士の禁忌
      • 戦の前に女性と接触してはいけない
      • 書状に「四」は書かない
    • 五、江戸庶民の禁忌
      • 夫は入ってはならぬ「縁切り寺」
      • 千姫のかけこみ
  • 第三章 「見るな」「覗くな」の伝承
    • 一、「見る」という意味
      • 見られる文化
      • 攻撃性を持つ視線
    • 二、神話のなかの「見るな」
      • 「お産をする姿を見ないでください」
      • 鶴女房の「機織りを覗いてはいけない」
      • 青森に伝わる「見るなの座敷」
    • 三、古代天皇の儀礼
      • 践祚大嘗祭の秘儀
      • なぜ見てはならないのか
    • 四、「見るな」の伝承
      • 丑の刻参り
      • 上賀茂神社の御阿礼祭
      • 三種の神器
      • 日本各地にある秘仏
      • 「侵犯性」と「感染性」
      • 秘仏の御開帳
      • 市川団十郎の正月歌舞伎恒例の「睨み」
    • 五、獄門さらし首
      • 平将門はなぜさらされたのか
      • 藤原信西の首
      • 江戸時代の獄門
      • 最後の獄門、江藤新平
  • 第四章 暮らしに息づく日本人の禁忌
    • 一、衣食住と禁忌
      • 敷居を踏んではいけない
      • 便所に唾を吐いてはいけない
      • 箸から箸へ食べものを渡してはいけない
      • 箒を踏んではいけない
      • 13日や金曜日を嫌う
      • ウナギを食べてはいけない
      • 夜に口笛を吹いてはいけない
      • 夜に爪を切ってはいけない
      • 着物の襟を左前に着てはいけない
      • 庭に椿を植えてはいけない
    • 二、仕事と禁忌
      • 山仕事中にはいってはならない言葉がある
      • 妊婦は漁船に乗ってはいけない
      • 田植えの植え残し、稲の刈り残しはしてはいけない
    • 三、年中行事と禁忌
      • 正月三が日にケンカをしてはいけない
      • 雛人形は三月三日を過ぎたら飾っておいてはいけない
      • 七夕に畑に入ってはいけない
      • 彼岸花をとってはいけない
      • 嫁入り前の娘は十五夜の月見団子を食べてはいけない
    • 四、人生儀礼と禁忌
      • 恋人同士で井の頭公園に行ってはいけない
      • 巫女は処女でなければいけない
      • 結婚式は仏滅を避ける
      • 産婦は橋を渡ってはいけない
      • 葬式の後は塩で清めなければ家に入ってはいけない
      • 霊柩車を見たら親指を隠す
      • 友引には葬式をしない
      • 墓場で転んではいけない


日本人の禁忌―忌み言葉、鬼門、縁起かつぎ…人は何を恐れたのか (プレイブックス・インテリジェンス)

ホーム > 魔法書

Search
Amazon
Feeds
Follow Me
あわせて読みたいブログパーツ
にほんブログ村 本ブログ 図書館・図書室へ

Return to page top