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図書館な本 Archive

古代アレクサンドリア図書館 よみがえる知の宝庫

アレクサンドリア図書館は、紀元前三世紀頃にエジプトのアレクサンドリアに建てられた図書館である。蔵書数は50万とも70万とも言われ、古代最大の図書館であった。

アレクサンドリア図書館が実在したことは、様々な記録から間違いないのだが、考古学的な遺跡はいっさい残っていない。七世紀頃までに書物も建物も一切が消えうせてしまったと考えられている。アレクサンドリア図書館がどのように消滅してしまったかは、歴史上のミステリーとして人々の注目を集め、今なお研究、調査がすすめられている。

本書は、アレクサンドリア図書館がどのように消滅したかよりも、どのように存在していたかに注目している。50万冊もの本を集めるためには莫大な財力と労力が必要である。それはどのようになされたか。本を分類するためには、その内容を理解しなければいけない。それはどのようになされたか。どのように利用されていたか。どのような研究がなされていたか。疑問はつきない。

それらの疑問に対し、断片的な情報をつなぎ合わせ、矛盾を検証し、こうだったのではないかと推測する。決定的な証拠はないため、推測の域である。

確かなことは、アレクサンドリア図書館で培われた知識が、現在にもはっきりと影響を残しているということである。実際には図書館機能に関することよりも、それをとりまく人々に関する記述の方が多い。図書館が存在することによって、それが学問や政治、宗教、そして人々の生活にどのような影響を与えたか。図書館一般論として読むこともできる。

古代の図書館を考えることは、現代の情報社会を考えることにもつながるのだ。

古代アレクサンドリア図書館―よみがえる知の宝庫 (中公新書)

ヨーロッパの歴史的図書館

ドイツを中心に、ヨーロッパの有名図書館を写真付きで解説した本。

紹介されている図書館は全部で49。ドイツが17、次いでチェコが7と多い。図書館の成り立ちや、建築的特徴、貴重な蔵書などが解説されている。

本書によると、ヨーロッパの図書館は教会に始まり、後に大学図書館、領主の図書館、そして大衆へと広がっていった。何百年という歴史ある図書館は、純粋に美しい。文化的、美術的価値から見ても博物館や美術館に劣らない。いつかは訪れてみたい図書館ばかりである。

残念な点は、写真が白黒であること。この美しさはやはりカラーで見たい。

もう一つは、図書館の正式名称がはっきりしないこと。○○地方の修道院としかかかれていないものもある。ネットで検索しても、なかなか特定できない。原書は1974年に書かれており、翻訳されたのは1994年である。訳者あとがきには、固有名称に原語、ラテン語、ドイツ語が混じっており、翻訳するのに苦労したとある。インターネット時代の参考文献としては、ちょっと使いづらい。

しかしそれを差し引いても、図書館情報がまとまっているのはありがたい。図書館好きならば手元に置いておきたい本である。


ヨーロッパの歴史的図書館

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